双極性障害で働きたい方へ

双極Ｉ型障害の躁状態は社会生活に支障をきたすほどの激しい躁状態を引き起こします。症状がひどいと仕事や家庭に重大な支障を来たし、人間関係や社会的信用を失うなど、人生の基盤を大きく損なうこともあり得る症状になります。たとえば、夜も眠らずに動き回る、ギャンブルに夢中になる、異常に高い性衝動、仕事で失敗をする、大きな声で話し、遮られると怒るなどの突飛な行動を引き起こします。重大な支障をきたしても、本人は「調子が良い」とだけ思っている事が多いです。

この双極Ⅱ型障害の特徴でもある軽躁状態では、社会生活に著しい支障はない程度の躁状態を引き起こします。本人が異常と捉える事はあまりなく、周囲が先に気付く事が多いです。軽度の場合なので、本人や周囲の人も何とか日常生活を送る事ができます。

例えば、お金を使いすぎたり、何でもできるような気分になったり、集中力、判断力が低下して、結局何もできない時がある等の症状になります。

双極性障害のうつ状態では、うつ病にみられるような症状がでます。しかし、双極性障害のうつ状態では、うつ病の薬を投与しても十分な効果を得られず、逆に躁状態に転じるなどがあります。

うつ状態の時の症状として、深い悲しみや泣き、絶望感・無価値・罪悪感の気分、エネルギーの喪失、日常生活の興味・関心や喜びが無くなる、自殺念慮と自殺への試み等があります。